2009
01/19

やれやれ

釣行記 / comment : 8 / trackback : 0

「今週は凪だろうがなんだろうが歩こう！」って決めていたのだが、ここ数日のドカ雪による除雪で体力消耗。
古傷を抱えている膝は痛むし、何より腰に元気が無い。
翌日の日曜日も除雪をやらんといかんし、あまり無理は出来んな。さて、どうしよう。

「きしさん、大島釣れるどぉ。今日は大島だ！」
「んだんだ、烏帽子も絶対釣れる！行ってみ（笑）」

海風で兄から「クラッ」と来るような事を何度も言われたけど、烏帽子なんか行った日にゃぁ、翌週使い物にならんのは明白である。
まして釣れないのに、翌日から股間に物が挟まったような歩き方していたんじゃ、女房に何を言われるのか考えただけでも恐ろしい。

「あんた・・・どごでその股使ってきたんだ？」
「いや、あの・・・烏帽子で」
「はぁぁぁ？ニボシィ？？」

・・・いやいや、元へ。

とりあえず海を見ながら北上してみる。
まだ波は3ｍ以上もあり、風も西北西の15ｍ。
日曜が好天予報のためか、そんなに釣り人は多くも無く、先週くらいまで好調だった昆布浦周辺も空いていた。
このエリアもそろそろ終盤だろう。でも、正月はまともに釣り出来なかったし行ってみっか。

ちょっとした崖をヨッコラ下りて釣り座へ着い・・・いや、まて！おい、何か変だぞ！

あれ・・・竿ケースはどぉ〜こ〜かなっ♪

何故だ、何故こんな基本的な事に気が付かん！あんた、手ぶらだろうが！！

「おい、大丈夫か？おれ様・・・。」

自分という人が不思議になり、せっかく気分が良かったのに悶々と車へ戻り、再び崖を降りる。
しかも重い荷物を下へ置いておけば良いのに、フル装備で車へ戻っていた。
釣り座へ着いてから「あ、そっか」だとさ。

あ〜あ、変な意味で疲れたよ。ま、仕方が無い・・・忘れよう。
そんな事より海だ、待ちに待った海！（一週間しか待っていないが）

見た目はウネリに押され気味だけど・・・ワンドから少しでも潮が出てればいいなぁ。

と、状況確認で投げた１投目からウキがモジモジとシモる。
しかも馴染む前に・・・あぁ、ホッケだ。
前日にもコマセが入っていたのか、直ぐに目視出来るほどホッケが湧いてきた。
これはこれで良いんだけどね。
でも、サイズは20ｃｍ強が主体で、ちょっと持って帰れるような代物ではない。
偶に掛かる35ｃｍクラスを20本ほどキープした所で、時計は10時半を過ぎた。
こりゃ１日中消えんだろうな・・・あぁ、飽きてきた、撤収！

早々に竿をたたんで次の釣り座を目指す。
よっこいしょっと・・・うっ、重い。10尾にすれば良かったな。

・・・・・・・・・・・・

戸賀〜水族館と南下し、加茂漁港周辺まで来た。
若い頃は頻繁に通った、天ヶ鼻（天ヶ崎）で足を止める。
ちょっと歩いて下を覗くと、ウネリはまだあるものの釣りは可能と判断。

今度は駐車場で指差し呼称。

「バッカンよ〜し！竿ケースよ〜し！中身も・・・多分よ〜し！」
「要らん物は下ろしたかぁ！」
「ホッケ20本は下ろしましたぁ！」
「ヒップガード装着忘れてまーす！」
「りょぉーかぁーい！」
「グラサンのレンズが片方外れてまーす！」
「まぁ〜じかぁ！安モンだから仕方なーし！」
「よ〜し！しゅっぱぁ〜つ！！」

再びエッチラコッチラ崖を降りる。

「崖下り」ってほど強烈ではないけど、景色といい潮風といい・・・やはり加茂の方が個人的に好きだ。
ちょっとした充実感を得て、再び仕掛けを結びなおし釣りを再開する。

今度も１投目から変化があるが、針掛りもせずエサも残らず。恐らくはタナゴと小フグだろう。
それでも水温は11度弱。本命が入れば何らかの変化はあるだろう・・・うぉっと！

ここは釣り座が南を向いているのにも係わらず、意外と北西に弱い。
地形的な物なんだろうが、右（沖向き）からカッ切るように波が這い上がってくる。
なので今日のようなウネリ時は、波が落ち着いた“僅かな一時”に集中して釣りを成立させる。

慣れて波長が掴めてくると、僕レベルでも何となく分かって来る・・・筈なんだが、なかなか分からん。
何だかんだ言っても、若い頃と大した変わっていないな・・・ははは。
でも、釣りは簡単な条件よりも、こうやってやる事が沢山ある方が楽しい。
ウキ、ハリスの長さ、ガン玉の大きさ、位置をあれこれ変えて楽しい時間が過ぎていく。
そして２時前だったかな。この状況でエサトリが遠慮を始めた。
お？こりゃもらったぞ！

・・・・・・？

・・・うむ。腹へったな。

・・・お？金竜丸だ。ブィ〜ン♪

・・・ヘックション！おぉっ、さんび。

と言ってから釣り上げるまでに10分も要してしまうのが当方の実力である。

ようやくサラシの中で「ズバッ！」とウキが気持ちよく入り・・・

この時期にしては随分と小さいけど。ホッ。

でも、何故かこの次の１投から針すら残らないほどのフグの猛襲。
このサイズだったら連発しても良さそうなんだけど・・・やはり人間の思うようには行かないもんだ。
いっぺ居る筈なんだけどなぁ。

どうも近年は「寒クロ」といえども、秋磯と変わらない「エサトリとの戦い」が多い。
ま「放置プレイ」は好みじゃないからいいんだけどね。
多分、間抜けだから人気あるんだな・・・エサトリに（笑）

さてと、帰るか。

竿忘れ
何度も下りる
オバカかな。

・・・やれやれ。