2008
08/29

豊かな・・・海

釣行記 / comment : 10 / trackback : 0

すっかり秋めき、先週末の朝はストーブを点けた日もあったが、日中は気温がグングン上がって夏に戻ったり。
また、降水確率が10％なのに「これでもかっ！」って感じで滝のような雨が突然降り、現場でも随分と痛い目にあった。身体が変になりそう。
「女心と秋の・・・」とは良く言ったもので、両者ともに随分と痛い目にあわせてくれる・・・あ、無論、前者は昔の話だ。

海も秋になって「コロッ」と変わってくれれば良いのだけれども、そうはいかない。
まだまだ水温も高く、磯場はおっそろしい〜状況だろうってのは想像に容易いが、黙ってられないのは皆さんご存知かと。
何てったって、頑固者のＭだから仕方が無い。

さて、二週間でどれだけ大きく育ったかな・・・愛しのバーサー君。

海風へ行って兄と「サバ談義」をしていると、テル君がやって来た。
「おぉぉ、おはようございます！」
男鹿花火大会以来・・・って、花火でお会いした事すら泥酔であまり覚えていないが。

雑談中、彼の顔には「きしさん、こんな厳しい状況なのに行くの？！」と書いてあった。
それはお互い様だ。僕の顔にも書いているだろ？「テル君、サバの餌付けお疲れ様」って。
そりゃ気が合うなぁ〜という事で、戸賀へ同行してもらう事にした。
「お前らも好きだなぁ〜」って顔に書いてあった和兄も「ほらほら、一緒に行こうよ」と犠牲になる。
苦しみは一緒に味わおうぞ！と、張り切って店を出た。

漁港へ着くと上機嫌の江畑船長がお出迎え。磯は貸しきり状態で、車は一台のみ。
いつもの船長の誘惑にも負けず、意中の島へ行く事にした。

兄はお客様への情報収集って意味合いもあり、まずはエギング。

今さら言うまでも無いけど、彼は何をやらせても上手い。それが懐の深さに繋がっている。
だからといって、僕が何でもかんでもやっても同じ様にはなれないのは当然の事。
海で遊んだ年季が違いすぎる。

さて、こっちも始めるか。

足下左右に溝があり、まずはそこへ数杯コマセを入れてみる・・・あれ？
一瞬だが、グレらしき影を発見。活性はかなり高そうだ。
際には小鰺の群れと、フグ少々・・・しめしめ。
はやる気持ちを抑えながら、しっかりと仕掛けを作る。まずは00のウキでスタート。
見えたという事は、かなり浅棚で食うだろう。1ヒロ半の固定。

一投目・・・ズバッ！と気持ちよくウキが入る。
真っ青な26ｃｍのグレだった。
随分と幸先は良いのだが、嫌な予感がする。抜き上げる時、何か細い影が追ってきたような気がしたのだが・・・

「うわぁぁぁ、きたきたきた（笑）」と兄の声。
「え？」と振り向いたら、海は既に青くて細長い影に占領されていた。
しかも確実に成長を遂げている・・・良かったなぁ、大きく育って・・・って違うわい！
はぁ・・・二投目で既にバーサー地獄か。前回は30分くらいは釣り出来たんだけどね。
兄の方はポイントが深いせいもあり、メジナが浮く前に養殖場と化していた。

まぁ、でもちょっと早かったけど予想通りだな。さて、これをかわして釣ってやる。
仕掛けを交換し、早くもコマセ打ちまくりの全壊戦闘モードへ突入！

しかし・・・戦力では圧倒的に奴らが上回り、チーム海風は徐々に後退を続ける。

テル戦闘員・・・敵の全く統率が取れていないかく乱作戦に・・・硬直。

きし歩兵・・・バンザイ突撃後・・・自分がバンザイ（笑）

お？あれは？！

小笠原君ではないか。
ニコニコと戦闘地帯に上陸。

「お〜い！」と手を振ると、更にさわやかな笑顔で敬礼！
「プッ、サバ釣り師がもう1人来たぞ。あっちに全部行けばいいなぁ（笑）」

・・・数分後。小笠原隊員は・・・石化してしまった。
磯竿を持ったモニュメント・・・笑

「お〜し、ちょっと様子をみで来る」
カズ隊員が裸になり、敵の視察行動に出た。

「サバは人が潜ったりすると逃げるがらさ。少し散らしてやる（笑）」と言い残し、海へ飛び込む。
「たのんまっせぇ〜」

しかし・・・信じられない光景が。

泳ぐ兄の後ろを何十匹ものサバが着いて行く・・・まるでサバの親分になってしまったかのようだ。
どうやら敵は圧倒的な数的優位状態を作った事によって、調子こきまくっているらしい。

恐るべしバーサー・・・。

兄はバーサーに捕らえられ、捕虜になってしまった。

・・・チーム海風は全滅した。

パァ〜ラァ〜ラ〜♪ラララァ〜ラララララァラァ〜♪（悲しいメロディ・ドラクエ風）

いやぁ〜しかし凄い。
コマセでの誘導が全く効果なし。左へ寄せたと思えば、直後に半数がＵターンして戻ってくる。

しかも、もの凄い遊泳スピードで。大遠投しようが何しようが、それは同じ事。
圧巻は、針にスレ掛かりしたエンピツサヨリを取ろうとして、水面で仕掛けをパシャパシャやっていると、サバが釣れた。君たちは何でもいいのね（笑）

それでも兄は、数回に1回だけど餌を通す。
今日はサバの下にフグだったのでなかなか上手くは行かなかったけど、メジナの棚がもう少し上だったらあの状況でも釣るだろう。
マルキューグレ大会でも、同様の状況で50尾だもんね。

僕はそんな芸当が出来ないので、1号の錘にハリス50ｃｍって、とんでもない仕掛けにしたり、ネリエを使ったり食わせ団子を使ったり・・・。
んで、反則技のまぐれで２尾追加。

お？小笠原隊員もメジナを持ってガッツポーズしている。すげぇ〜
どんな反則技使ったんだい？（笑）
んでも彼も凄いな。テル君もだけど、何よりこの状況で諦めず竿を出し続ける情熱が凄い。

少し早めに手を休め、兄の釣りを眺める。
兄弟とはいえ、スタイルが彼（友ちゃん）と微妙に違う。面白いな。
二人の釣りを両方見れるって、恵まれてるなぁ。

オッサンも負けないように頑張らなくては。

ふぅ・・・今日も充実したな。いい１日だった。
しかし豊かな海だなぁ・・・男鹿の魚影は年々濃くなる。サバだけど（笑）

しかし、こりゃちょっとやそっとの事でバーサー居なくならんぞ。
こっちも数で勝負すっか（笑）

なんとすっかなぁ・・・（まだ懲りずに戦う気満々・笑）

よ〜し！来週も行くぞ！テル君、小笠原君！！

お疲れ様でした。楽しかったね(^^)