2008
08/18

おっとうの夏休み 〜その1〜

釣行記 / comment : 12 / trackback : 0

夏休みが始まった。
今年は誰に話しても「休み過ぎや！！（怒）」って言われる、９連休である。確かにしったげ長い！
でも休みたくて休んでる訳では無いんだよね。仕事が・・・凹なのさ。ふぅ。
また当然、全ての日が自由な訳ではなく、家族優先で日程が決められ残った日が「海」って事になる。
ちなみに、我が家では僕が海へ行く日は「パパの解放日」と呼ばれている。
解放日初日は平日の月曜日。
店もそろそろ忙しくなると思われたが「ん〜ま、大丈夫だべ」って返事をもらい、海風の友ちゃんと遊んでもらう事にした。
店へ着いて準備をしていると、小笠原青年が登場。前にも書いたけど、彼とは海に対する価値観も一緒。
「男鹿全域でサバだらけ」との事前情報だけど、この仲間達は「サバ？ふぅ〜ん。さ、どさいぐ？」って方々である。
早速ワイワイと談義をし、３人で戸賀磯へ向かう事にした。

漁港へ着くと久しぶりの江畑船長がニコニコと登場。
「夷で35ｃｍのメジナ釣れだど。昨日は○○で黒鯛２んめ、△△で真鯛1め・・・さ、おめがだなんとす！」

さ〜て、サバの居ないとこなんか恐らく無いだろうし・・・友ちゃん何とす？
「・・・？」
「友ちゃん？どさいぐ？」
「あん？・・・はて？」
「もしもし？」
「・・・う〜む・・・そっかぁ・・・」

じ〜っと、腕組みしながらサファリのトランクを見つめる彼。

「きしさん・・・わりぃ、ライフジャケット忘れだ」

わははははは。大爆笑。
ま、特にメジナは早朝から焦って釣る必要も無いしね。戻りましょ。

って事で、小笠原君を小根太島へ１人取り残し、我々は再び楽しいドライブ。
んでも店へ戻ると、ヨーコさんに「なぁ〜にやってんの！！」って怒られていた（笑）

漁港へ戻り、仕切り直しの出船。
小根太に居た小笠原君を拾い、北へ向かう事にした。
他にお客さんは10人ほどだったけど、やはり目ぼしいグレポイントへは既に釣り人。
結局、無名の小磯へ別れて渡礁する事にした。別れたといっても、普通の声で話しが出来る距離である。
僕と友ちゃんが同礁。
彼と一緒に竿を出すのは、かれこれもう何回目になるのだろうか。
楽しいのは当然の事であるが、毎回得る物が多いのも事実で必ず何らかの「糧」を貰ってくる。
こう書くと、いつも釣れているようだけど、実はお互いに・・・
「きしさんと行げば釣れねぇ〜やな（笑）」
「いや、それはこっちのセリフ（笑）」
って感じで、何故か毎回凄く状況が厳しい。これにプラス小笠原君・・・今日は完璧に厳しいだろう（笑）

いつもの様子見仕掛けでコマセを入れていると、瞬く間にエサトリ大群がバシャバシャと音を立ててのお出まし。
うんうん、今日も元気で宜しい。
これで「潮ピタ」だったら初っ端から「Ｍモード」なんだけど、珍しく開始直後は潮流がグット！
足下から溝上を通って沖にある背の方向へ流れ、エサトリも操作し易い状況。
まずは潮が効いていない場所（足下右脇）へエサトリを集め、沖を探ってみる。
沖でもさっそくサヨリの群れが現れたものの、型があまり大きくないので数投に1回は刺し餌が通る。
徐々に沖でもコマセの臭い？が効いてきたのか、2ヒロ半でヒット！！
久しぶりの引きを味わいながら「友ちゃ〜ん、釣れたっべぇ〜♪」
あれ？まだ竿を出さんで座ってら。メール＆電話に忙しいみたい。
ふっふっふ・・・まぁ、この隙に差をつけておこう。

同じ様な感じで数を伸ばすが、遂に最強のサバの大群がやって来た。
こうなると沖目はもうダメ。ちょいと重めの仕掛けに変え、足元から伸びている溝を探る事にする。

ん〜でもこりゃ早くも厳しいぞ。

隣を見ると、ようやく彼が腰を上げ・・・いや、座りながら竿を出し始めた。
ふっふっふ・・・余裕こいても既にサバだらけだぞ。今日はもらった。

ん？・・・あれ？

普通にポンポン釣り上げる。
はは〜ん、何か反則技つかったか？（笑）
と思って見に行くと、何のことは無い。コマセの打ち分けが上手いだけだった。
・・・が〜ん。早くも逆転。
でも、彼曰くこれが限界で、これ以上サバが増えると無理みたい。

向かいの小磯では「くっそぉ〜！！」「おりゃぁ！！」「うぉぉぉ！！！」と、小笠原君が奇声を発し始めた。
メジナ釣り師に良く見られる傾向「Ｍ全壊モード」に入ったらしい。「全開」ではなく「全壊」
誤字ではないからね。

と、彼が竿を置いて突然服を脱ぎ始め、肉体美を披露している。
※写真撮ったけど、結婚前だから載せないでおくね（笑）

「ほほぉ・・・遂に壊れたか」って笑っていると、突然僕らの島へ泳いで上陸してきた。
んで、一言
「エサトリ、何とだすか？」
と言い残し、また自分の島へ戻って行った・・・叫べっちゅ〜ねん（笑）
再上陸した彼は、道中捕獲したサザエ１個を岩で叩き割り、刺身で食べていた。
さすがやなぁ・・・小笠原君（笑）

海の方は、友ちゃんが話していた「これが限界」を超える。
これだけ増えると、グレの棚も下りもう何ともならない状況なのだが・・・
残り1時間。彼がある作戦に出る。
ふぅ〜ん・・・と思って見ていると、またポツポツ釣り始めた。
かなり強引な釣り方ではあるが（笑）やっぱすげぇ〜な。

午後3時。
１日の中の、一連の流れでこうなったのか定かではないが、あれだけ居たサバが突然姿を消した。
こうなると敵はフグとアジのみ。この程度だったら僕レベルでも何とか釣れる。
またポツポツと釣りながら「こりゃ延長すっか？」なんて話していたら、何の事は無い。きっちり15分程度で大群が戻ってきた。
あぁ〜良かった。延長しなくて。んでも何でだべな？潮も何も変わっていないのに・・・不思議なもんだ。

結果、彼との差はダブルスコア以上。まだまだだなぁ。

んでも、今日もしったげおもしぇがった。
笑いっぱなしだった解放日初日。

さて、明日は何処の海へ行こうかな・・・。