2008
07/28

重いの?

釣行記 / comment : 14 / trackback : 0

今週末は長男坊のサッカー「U−10」の大会があった。もちろん今週の釣りは諦め、早朝から山へ入り薪割り作業、昼からは雄和サッカー広場へ同行した。
が・・・終了間際にまさかの逆転劇で、惜しくも1回戦敗退。
残念!また次回頑張ろうぞ、息子よ!

という事で、日曜日は釣りに行ける事になった・・・。

・・・え?負けて喜んでるべって?いやいや、誰がそんな事を。まさかまさかとんでもない。
本人はシュートが3発クロスバーに当たり、相当に悔しがっていた。んでも今のうちはこの悔しさを沢山味わったほうが良いんだよな。うんうん、良かっ・・・いや、しかし残念だったなぁ。

天気予報は前日に180度変わって真夏日の予報。紀州釣り日和だ。
水分をいつもより多めに購入し、海風へ向かった。
目指すは「船川沖提」
チヌの魚影は抜群に濃いのだけれども、水深が2.5本〜3本と深いのに加え、時には激流、川水の流入など様々な要因が絡んで、もの凄く厳しい時と、そうで無い時の差が凄く大きい釣り場。
なのでグレ釣り同様に、悩み考え悶絶する事が多々ある。Mにはもってこいのポイントだ。
また、ポイントが膨大に広いので他の釣り人の影響を受けることが無く、打った手が良かったのか悪かったのかが分かり易いのもいい。

さて、前日の情報では川水が入って厳しいと聞いたけど・・・今日はどうかな。

P7270439.JPG


確かに水面には草木が浮かび、見た目でも川水が入ったことが伺える。
今日も“状況が良い”って事はなさそうだ。

まずは様子見。作り直しを考慮して、まずは3時間分程度の量の団子を作った。
団子を沢山作ることは簡単だけど、作ったものを元に戻すのは難しいからね。少なめに作って様子を見ながら変えて行く方がやり易い。
初めは紀州マッハに細引きサナギ、押し麦少々、ほんの少しだけチヌパワーというオーソドックスな配合。
これをしっかり握って竿三本先へ、とりゃっ!!!・・・トッポ〜ン!
チヌフカセでもグレでもそうだけど、「場をしっかり作る」って事は大切。特に紀州釣りは焦らない事。
「釣ってやるぞ!」なんて焦る気持ちで行くとロクなことが無い。

開始2時間が過ぎた。日が高くなるにつれて一気に気温が上がり、体中の毛穴から汗が噴出し始めた。
何だか体中の悪い物が吹き出るみたいで、とても気持ちが良い。昨日も町内夏祭りで飲んだからなぁ。
スパイクシューズを持っておらず、このクソ暑いのに磯ブーツ。団子を握っていると、ゴムの焼ける匂いが鼻をつんざく。いいやもう・・・裸足になろう。

海の中は予想通りというのか、こんなに暑くて水温も高いのに、延々とオキアミが頭まで付いて帰ってくる。
表層には夥しい数の小サバと小鰺、ジェットフグの群れ。
さてと、どうすっか・・・このままじゃ厳しいかな。
紀州釣りでは“我慢が正解”って事も多々あるんだが、どうも状況が去年に開催した「船川港紀州釣り大会」の時に似ている。
あん時も最後まで底に魚が入って来なかったっけ。我慢しても何も起こらず終了した。
今日もエサトリはたくさん居るんだよな、底に入らないだけで。こんなに居るのに不思議だ。
まずは試しに集魚を上げてみる。んでも団子がバラケると、更に魚が浮く?って考えで、団子は常にしっかりと渾身の力で握る。
これで更に1時間以上経過・・・んでも変わらず全く反応なし。水分をちょいと多めのネバ系にしても、な〜んも変化なし。やはり単純に集魚やタッチではない。
せめてボラでも反応してくれればいいんだけど・・・こりゃ難しいぞ。

9時半を過ぎた。
フカセの方が数人居たが、エサトリが酷くて釣りにならないみたい。
う〜ん・・・こっちは延々と餌残り。凄い差だ。

それにしても暑い。裸になりたいくらいだ。
それでも魚浮かせまいと、汗だくになりながら渾身の力で団子を握る・・・段々と頭の中がモワモワクラクラしてきた。

魚はたくさん居る。でも底までは追って来ない・・・う〜ん。
底へ引っ張るためには?なんとへば・・・あ、ひょっとして重さ?
団子をイチから作り直し。紀州マッハへ米糠を足した団子にする。
要は、軽い団子をアピールしながらゆっくり落とすイメージで、少しでもエサトリも含めて魚を底へ引っ張ろうって作戦。
軽い団子でも、握りは“超ガッツリ”である。崩壊させながら落とすのでは意味がない。
でも・・・単に底の水がドロドロなだけだったら今日はダメだろうな。
何度か水分と糠を調節し、団子を小さく握ったりしながら“軽い団子”でアレコレ続けていると・・・

「・・・ゴン!」

おおぉぉ、団子アタリだっ!
着底後の早い段階での団子アタリ。嬉しいの何のって。朝からやって初めての反応だもんね。
ふっふっふ・・・リ〜チだ。こりゃ絶対に貰った。まだ釣れていないのに会心の笑みである。
あとは割れのタイミングと、餌を動かすのか止めるのかだな。
諦めが早いというのか、チヌが団子を触っても割れないで持たせ過ぎると、やはり餌が残る。
それでもエサトリも多少底に入ったらしく、たま〜に餌が少し齧られたり取られたりようにはなった。

そうしてようやく・・・長かった至福の時が訪れる。
ジワジワと団子が触られ、一瞬の静寂を置いてゆっくり・・・本当にゆっくりと永易ウキが入っていく。
まだまだ・・・まだ・・・・アワセ!!
おっしゃ!オッケーで〜す♪

P7270438.JPG


う〜ん、それでもまだアタリが弱いというか小さい。設定が完全に合っている場合は、本当に「ズバッ!」とウキが入るもんだ。
本来なら釣れたから設定は変えないほうがいいんだが、仕掛けを寝せて、テンションを僅かにかけてみる。
これで次の1尾は「ズバッ!!」とウキが入ったが、その次は寝せたままだと餌を取られるようになった。
んで、また立てて元に戻すと「ジワジワ」って感じで釣れたり・・・また寝せて「ジワジワ」で釣れたり。
気に入ったアタリがなかなか出ない。
細かい事だけど、この辺りの「今日はこれだ!」ってのが最後まで分からなかった。
まぁ、自分レベルにしちゃ、とっても贅沢な話か。

P7270440.JPG


結局、連荘はなかったものの、32〜33cm主体で30cm以下2尾、最大38cmの合計8尾で終了。
何か“もう1つ上”がありそうだったが・・・「団子の軽さ」ってのに気が付いただけ良かったか。

昼過ぎから、和兄が迎えの時間(2時)まで潜って貝を取っていたけど「底のほうさ魚な〜んもいね(笑)」って話してた。
やっぱ厳しかったんだなぁ・・・んでも、こんな状況が1番好きかもしれない。

紀州釣りも本格的に楽しいシーズンになった。それにしてもおもへがったな。

家に帰り〆た魚を捌き、薄く切って刺身にする。釣った当日は滅多に刺身にしないのだけれども、意外と歯ごたえがあって、これはこれで美味かった。
晩飯を食いながら息子と反省会。

「お前なぁ、狙いすぎなんだよ。相手のキーパー小さがったべ?普通でいいんださ」
「んだってポスト目がけてシュートせって言ったのパパじゃん」
「あぁ、そうか。そうだな・・・うん」
「んでもパパ釣りに行けて嬉しがったべ?(笑)」
「ん・・・まぁな。ママには内緒だぞ(笑)」

ちなみに今週末も試合だ。頑張れよ、息子!(笑)

▲

コメント

投稿 : チヌ|2008-07-29

お疲れ様でした!そしてお見事!あの状況で!兄もほめてましたよ♪
でも…すべては、息子のおかげ??笑
負けたから?内心負けて…嬉しかったんじゃ…?笑
にしても、よく釣れたね!流石おっちゃん(^_^)
グレより嬉しくない気がするのは気のせいかな(^_^;)??
最近皆さんによくある光景だね!笑
今、トラさん来てました♪ある意味、勉強熱心で困ります(^_^;)笑
明日飛島行ってきます!メジナに会いに♪

投稿 : きし|2008-07-29

まいど様ですm(_ _)m

うん、たまたま珍しく作戦が功をそうしました。
ほんとタマタマ。
んだって、9時半にDボーイ君から電話来て「だめだぁ・・・ボーズだぁ」って話しましたもん(笑)

紀州釣りも、厳しければ厳しいほど楽しいですよ。
何だかメジナやってると性格変わりますね(爆)

んで・・・トラちゃん、仕事せぃ!(笑)

明日お気をつけて行って来て下さい。
こっちの活性が爆発するようなお土産話しをお待ちしています(^^)
寝坊しないようにねぇ・・・朝、電話してあげようか?(笑)

投稿 : なか|2008-07-29

ん〜んなかなかですな。流石です。いい魚で羨ましい。

そうなんです。スポ少行事がはいってくると釣行が難しくなってきますよ!
この両立が悩みの基となって行きますよこれから。

毎日寒風山から船川沖を見ていますが、状況は決してよいとは言えないけれど、やっぱり行きたい。そろそろ夜釣りに行きたくて帰り際にそわそわしているのですが、つかれていてなかなか船川方面に右折できないでいます。来週の4日には、病院の為休みを取っているのでだんご投げに行くつもりです。

なかなか一緒の機会が無いのですが、そのうち時間をとりますのでご指導をお願いします。

投稿 : やむちゃ|2008-07-29

こんにちは(^o^)/

( ‥) ン? バッカンが黄色くない?丸くない??(笑)

でも、とうとうダンゴ釣りに行っちゃいましたね(^^)
な~んて、自分もじつは早くダンゴが握りたくなっているんです(*^▽^*)
と言うのも、先日丸バッカン買っちゃいました。
でも、盆休みに入ってからじゃないと無理っぽいです(ーー;)

なので、来月行ける日が決まったらメールしますのでよろしくです(^ー゜)ノ
(セミナー前に自主トレしないと(;^_^A )

投稿 : 海風・兄|2008-07-30

よくあんだけ釣りましたね〜(感心)
マジで魚いませんでしたから(^_^;)
さすがダスm(__)m
やっぱアナタにはダンゴがよく似合う☆☆
今年はダンゴを放棄したのかと思ってたんで(笑)
一安心x2(^^♪

投稿 : とらちゃん|2008-07-30

わたしも土崎港に参加していた為、約1ヶ月釣りをしていなかった為、メジナの話を聞きに海風さんにオジャマしたところでした。(昼休み中)んでマタマタ道具を少々買っちゃところでした。来週は行けそうなのでがんばってきます。
 
皆さんにいい報告出きる様にがんばります。

早く釣りしてぇ〜

投稿 : やまちゃん|2008-07-30

ぬか砂ネットにkisiさんを見つけてか、いつも拝見させていただいております。
いつも楽しく、貴重な情報をいただいております。
今回は、ただ拝見見しているだけではいけないと思い投稿させて頂きました。
エリアが同じですので、いつか偶然会うのが楽しみです。
また、投稿させて頂きます。

投稿 : きし|2008-07-31

>なかさん
スポ少大変っす(>_<) 僕らの時はそんなに大会なかったんだけどな。
“責任所在?”の問題からか、全てに同行しなきゃいけないし。
んで、サッカーそのものを覚える前に、やたらと試合が多い。
なんだか違う気もするけど・・・あ、いやいや、釣に行けないからの文句じゃないですよ(笑)

暑いですから無理のない釣行を。
僕は少し変ですから(^_^;
夏休みにお会いできると良いですね〜

投稿 : きし|2008-07-31

>やむちゃさん
丸バッカンね、引越しの準備で倉庫の奥深くに入ってるから出せないんです(^_^;
久しぶりに□バッカンでやりましたが、やはりあれは○がグッド。

お?今年はセミナー参加ですか。
大師匠もパワーアップしている事ですから、楽しみですね(^^)
あのニューロッドも凄い評判です。

自主トレ頑張ってください。
この川水が取れれば、一気に本格派しますよ。

投稿 : きし|2008-07-31

>兄

>やっぱアナタにはダンゴがよく似合う☆☆

あはは(^_^; 嬉しいのやらなにやら(笑)
やっぱ、紀州釣りは「ヘナチョコ釣り師」だった自分を変えてくれた大切な釣りです。
今でも学ぶ事は本当に多く、イメージの面ではフカセでも多々応用が利きます。
・・・って、まだまだ全てヘナチョコだけど(笑)
これからも精進×2ですばい!
目標は一年中刺身を食べる事です・・・んでないと、女房が・・・(笑)

貝っこ、しったげ美味しかったです。刺身より好評でした。
ありがとさんですm(_ _)m

投稿 : きし|2008-07-31

>とらちゃん
お?いよいよ復活ですか!
サバ・アジ・フグ・サヨリ・タナゴ・・・と、数百匹の群れがお出迎えしてくれるそうですから頑張って下さい!(笑)
秋はグレにご一緒できそうですね〜
また第3回も予定していますので、楽しみにしていてください(^^)

・・・なんかトラちゃんが凄いの釣りそうな予感がするんだけど(笑)

投稿 : きし|2008-07-31

>やまちゃん
初めまして!m(_ _)m
コメントありがとうございます。
まいどショボイ情報ですが、そう言って頂けると本当に励みになります。

いよいよシーズンが始まりましたね。
永易さんの講習会を初め、今年も大会等を予定していますので
ご参加して頂ければありがたいです(^^)
大会の詳細は、後日ブログでご案内します。
今年は参加者が凄いですよ。変態の集り(笑)

ホームは船川ですか?
見かけたら、是非ともお声をかけて下さい。
ありがとうございました。

投稿 : しろちぬ|2008-08-01

暑い中、皆さん仕事ごくろうさんですっ。
トラちゃんを除いて・・(爆)

そうそう、僕の釣り人生の始まりも紀州釣りに似てるとこがあって
「黒鯛だば集魚材の粉まげば釣れるや」の言葉に
柄杓の存在もわからずに、一生懸命に手で撒いてたっけな・・
青いバケツにチヌパワーいれて。

あの時も釣れなかったな〜。

で、「団子にしてみれ」の言葉に、大きさ・硬さもわからず
投げても割れずにず〜っと団子のままだった。

ま、15年も前の話だけど(笑)

投稿 : きし|2008-08-01

>しろちぬさん

>ま、15年も前の話だけど(笑)

ん〜と、オイラが25歳の時か・・・何してたっけ
もう忘れた。おそらく川○でロクな事してなかったんだろうな。
忘れたというより、思い出したくない(爆)

その頃から手でコマセを蒔いていたとは
さすがアニキ(^^)
んでも、最近みなさん昔話が増えましたね。
歳食った証拠だな(笑)
腰あんべ何とだすか?こっちも少しやばい予感(^_^;

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きし

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幼き頃の投げ釣りに始まり、途中空白期間を経て20代後半から本格的に海釣りを再開する。
黒鯛、メジナ、真鯛を求めて通年海へ通う。年間釣行日数60日

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男鹿半島加茂沖磯(フカセ)
船川港(紀州釣り)

・紀州釣りクラブFreedom East所属
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