2008
06/23

梅雨の晴れ間

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15日は、がまかつ主催の大会へエントリーしていた。
今回の大会はＧ杯全国予選ではなく、イベント的なスポット大会。でもＧへの参加は初めてだし、仲間も多数参加する事から楽しみに週末を待ち侘びた。
・・・が、ご存知の通り14日の朝に発生した「岩手・宮城内陸地震」
被災地の方々へは、心よりお見舞い申し上げます。

我が家は築30年近い貸家なので、そうれはもう凄い揺れ方。ギシギシと音を立てて天井の梁が鳴り、食器も何個か床に落ちて割れた。
震源地は秋田市から遠く離れた岩手県南部とはいえ、我が家には生後６ヵ月の宝がある。
まだ主催者サイドから中止の連絡も何も入っていないが、心の中では、ほぼ不参加が決定していた。
１度トランクに詰め込んだ釣り道具を下ろし、日曜日を迎える。
そりゃ残念だけど・・・まぁ、いいさ。焦る必要なし。

一週間が過ぎた。
徐々に半袖で過ごす日も増え、秋田県内も梅雨入り。
正に「梅雨の晴れ間」となった土曜日、再び釣り道具を車へ積み込み加茂へ向かった。
もちろん狙うはメジナ。潮瀬や門前では大真鯛がビシバシ釣れているみたいだけど、メジナなのだ。
不思議なもんだ・・・性格なんだろうなぁ。
そういえば、昔から「この店だ！」と決めたら、とことんその店（ス○ック）へ通った・・・残念ながら攻略は出来なかったけど。
今思えば「攻め方」が絶対にまずかったと思う・・・若かったしなぁ、仕方が無い。もう少し頭を使って考えるべきだった・・・釣りのように。
今はベテランだからもう大丈夫だと・・・って元へ。

１番船は既に出ており、堤防へよじ登って長岩を見てみる・・・お？皆さん門前に行ったな。
戻ってきた大竹丸に乗り込むなり
き「すんません！長岩いすか？」
広「・・・・・・おぅ」

再び長岩へ立つ。何だかもう75％は満足。前回は底に薄っすらと見えど、なかなか浮いて来ず。
今日はもう少し状況が良くなっているだろう。しかも夕方まで時間はたっぷりある。
期待感に胸を躍らせ、コマセ、仕掛けを作る。

大会用というか、メジナ用に新しく巻いた1.7の道糸へ、ハリス1.5号直結。いつものようにウキはＧ３で、２ヒロからスタート。
まずは徹底的にコマセを磯際へ入れ、今日の海を確認・・・う〜ん、既にフグがたくさん・・・。
でも・・・まぁ、これくらいならメジナの活性が上がれば何とかなるか。つーか、問題はこっちなんだよなぁ。
近年は律儀に１年中付き合ってくれる様になった「タナゴ」
フグ、アジ、スズメといった、この時期の代表的なエサトリ達の行動は大体分かりつつあるんだけど・・・どうもコイツのパターンがいまいち分かっていない。
際からも平気で離れるし、大遠投しても食ってきたりする。底にも居るし表層にもワンサカと居る。
まぁ、いまいち団体行動が苦手な魚なんだろうな。

開始間もなく、磯際は真っ黒に。

まだ沖へは１杯も入れていないけど、僅からならの潮流に乗って沖にも徐々に効き始める。
沖の底周辺が徐々に賑やかになって来るのが分かる。
よ〜し、いいぞぉ〜♪でも、まだまだ。今日は時間もあるし、じっくり焦らしてやるぞ（なんかこう書くと・・・ま、いいか）

足元へコマセを入れ続ける・・・お？何か違う魚？？

ちょいとフグ、タナゴを横へ動かし、際へ入れると・・・コツン♪アタリだ！

今日は小さいけど、こんな事も多々あるのがメジナ釣りの面白い所でもある。
ウキを見るというよりは、海をじっくり見ているからね。

更に沖でも活性は上がり始め「おっ？」って感じで良型も見られ始めた。
まだちょっと深いけど、ハリスウキを装着。
飛び出してきそうなタイミング、場所を見計らって仕掛けを投入・・・直後、ズバッ！！とハリスウキが海面から消える！アワセ！！

30ｃｍジャスト。まだ魚体は黒っぽい。
更に活性が上がってくると・・・

こんな風に、綺麗なブルーになる。

と調子こいて沖へもガンガン入れてたら、フグも一投毎に増え始め・・・針も頻繁に取られる事態に。
こうしてエサトリを増やしすぎて（といっても仕方ない事の方が多いが）しまうと、棚が下っちゃうんだよね。下手だなぁ・・・。

ウロウロしていた良型も姿を見せなくなり、薄っすらと底に「あれ？居る？」って状態になってしまった。
魚もある程度分かれているのだけど「ハッキリ」までとは行かない。
それでも上手く２ヒロ強まで餌が通った時は23〜25ｃｍ程度のグレが飽きない程度に釣れて来る。
潮は良いんだろうな。

午後になった。日差しは夏を思わせ、レインや磯パンツを脱ぎ、Ｇパン、Ｔシャツで釣りを続ける。
それだけで刻々と体が健康になって行く様で、何とも気持ちがいい。

さて、今日はこれ以上浮かないかな。
ふっふっふ・・・まぁ、それも良かろう。
今日はそんな事もあろうかと、アイテムを準備してあるのさ。

「テケテテッテテ〜ン♪」※ドラエモン風

グレかっせ〜起爆ざぁ〜い♪　※大山のぶ代風に

これは製品名の如く、グレの活性を「起爆」させるという、恐ろしいアイテムなのだ。
なんてったって起爆だよ、起爆！
実際、去年の初冬にはこれで棚が上がった事がある。

ふっふっふ・・・でも、実はいつ投入しようか１時間以上も躊躇した。
いや、単に嫌な予感がしてねぇ。

よぉ〜し、今だ！投入だ！！

・・・さて、今日は帰るか（笑）

いや、確かに最初は「起爆」したけど・・・ご想像の通り、皆さん起爆。
今日は使う状況ではなかったかな。このフグだもんね。
もう少し潮が動いて魚を動かし易い状況だったら良かったな、うん。

またもや大型は出なかったけど、とても充実して楽しかった１日。
大会に出れなかった事なんてすっかり忘れた。

広さんとバカ話をしながら漁港へ戻る。
今日は何故か今時期に黒鯛の活性が高く、門前では真鯛もチラホラ。
やはり潮は安定して良かったんだ。海が生き生きしてたもんなぁ。

男鹿も夏を迎えようとしている。