2008
06/02

釣りが好き

釣行記 / comment : 10 / trackback : 0

あれから一週間が過ぎた。
どうも体から疲れが抜けない。

大会後の土日もゆっくりと過ごしたかったが、畑を耕したり子供達と思いっきり遊んだり・・・で、疲れが倍増。肩と腰が更にパンパン。

いつもであれば天気図を睨め付け来る週末を待ち侘びるのだが、予報すら見ないまま週末を迎える。
自分にとっては少し珍しい事である。

「燃え尽きたが?(笑)」
「ま、そんたのも1週間もだねべ。」

友からそんな電話やメールが着ていた。
う〜ん、燃え尽き?そんな事は全くないんだけどね・・・やはり少し行って見よう。
行けばスッキリするだろう。

さてと、どござ行くがなぁ・・・。
ぶらぶらと北上を続け、戸賀まで来てしまった。
時間は既に11時を過ぎているが、漁運丸が慌しく海を疾走しているのが見えた。
忙しそうで何より。江畑船長頑張ってのぅ。

それにしても、何だか久しぶりな気がする男鹿の海。空気が何よりも美味く感じる。
沸々と地磯を歩きたい気持ちが湧き始め、肩と腰がパンパンなくせに磯を歩き始めた。
ハァハァ言いながら地磯の先端まで辿り着く。これで腿もパンパンになった。

ふぅ、やっと着いた。
何だか荒れ後のくせにスケスケ・・・つーか、奴が居そうな気配がプンプンするぞ。

どれどれ、コマセを一杯・・・ゲッ・・・夏みたい。一瞬にして海が真っ黒である。
まぁ、ある程度は予想していたのだけれども、久しぶりに見る凄い大群・・・そう、フグである。

座りながらノンビリとコマセを撒く。それにしても元気がいいなぁ。養殖場みたい。
ボーッとしながらも、瞬く間に1時間以上が過ぎていった。

さて、あの大群と遊ぶ余裕も無いし、針ケースの中も大会時のままだから残り少ない・・・別へ行くか。
せっかく頑張って歩いてきたのだが、ろくに竿も出さないで再び重い荷物を背負う。
コマセを作った分だけ来た時より遥かに重い。
えっちらこっちら、大汗をかきながら車へ戻った。

戸賀南磯、ホームグランドの加茂沖磯、門前と、海をのんびりと眺めながら南下する。
あぁ、大竹丸に乗りて〜なぁ。あのエンジン音聞きてぇなぁ・・・でも今時間からだと勿体ないし。
更に潮瀬、椿・・・鵜ノ崎と南下する。
結局船川まで戻ってきた。

海風へ寄って雑談してから帰ろうか・・・とも思ったが、オキアミやコマセを冷蔵庫へ仕舞うと女房の怒りが恐ろしい。

パンを食べながらブラブラと船川マリーナへ様子を見に行く。
最近は水が澄んで不調と聞いていたが、ここは戸賀より良い感じの濁りが入っていた。
よし、もう少し遊んでいくか。再び歩いて中堤へ行く。

P5230288.JPG


今日は愛竿のチヌ競技0.5号。
もともと「1号」なんだけど、草臥れてグニャングニャンだから勝手に「0.5号」と呼んでいる。

1投目から15cm程度のメバルが入れ掛り。海の活性は高そうだ。
ちょっと遠投すると鯵、大型のサヨリ、マス、コノシロが釣れて来た。
今日は潮も良い感じなのかな・・・あれ?今のは??
釣れた鯵を何かが追いかけて来たような気がしたが・・・

数投後、餌が残る。
この浅場で、これだけの反応の差が出るって事は確実に何かが入ったって事。
程なくして0.5号が思いっ切り「ガツン!!」と引っ手繰られる。

お〜っとっと!

右へ左へ元気に突っ走る。久しぶりに味わう青物の引き。楽しいなぁ。

一気に浮かせてタモへ滑り込んできたのは45cmもあろう、良型のイナダ。
この2ヒロの浅場に、これだけの型物が入るのも珍しい。今日はよっぽど潮が良いんだろう。
でも美味そう。いい土産が出来たな。

更に何本か追加して、時計は3時を過ぎた。
さて、今日は帰ろうかと思い、テトラからバッカンを堤防上まで持ってきたが・・・ん?まてよ?
今まで足下にあった潮目、いや泡?やゴミ(海草)が僅かに沖へ出始めていた。
あれだけ居たイナダやサヨリは何処かへ姿を消し、今度は良型のボラがウヨウヨ。

・・・なんか釣れそう。

どれどれ。
再びテトラへバッカンを持ってきて釣りを再開。
終始、右から左へ流れていた潮だったが、今度は良い感じで沖へゆっくりと引かれていく。
しめしめ・・・いい感じだぞ。

そして何投目だったか
「モゾッ、モゾモゾモゾッ」っとウキに変化が出る。

おっ?いいぞいいぞ・・・ボラ夫じゃありませんよう・・・に!・・・とりゃ!!
アワセを入れた。

「グーーーン」と気持ちよく0.5号がひん曲がる。
沖へ走った・・・ボラ?いやいや、大丈夫。チヌだ。
ガツガツと竿先が叩かれ・・・ずっしりとした重量感。

P5230287.JPG


あぁ、良かった。おし、今日は終了!

ゆっくりと道具を片付けながら、投げ釣り師と雑談を交わす。
今日は良型のキスも釣れていたみたい。
そういや、来週はもう6月だもんな・・・早いもんだ。

P5230292.JPG


2008年の春もそろそろ終盤か・・・。

当日は加茂で和兄が竿を出しており、グレが釣れたとの連絡があった。
グレか。いいな・・・そろそろ狙ってみっか。

***********************

翌週。海風の和兄に連絡を入れ、同行してもらう事にした。メジナといったら、まだまだ教えて欲しい事が沢山あるからね。
ただ、彼は漁・取材・雑誌の原稿と相変わらず超多忙のため、後から来るとの事。

先に加茂漁港へ行き、大竹丸に乗る。
メジナはチラホラ目撃情報があるものの、まだまだ本格的には釣れていないらしい。

「今にしったげダシ風ふぐやぁ〜」
「釣りならねぐなるやぁ〜」
「んで、どさ上がる?」

広さんに脅されつつ(笑)悩んだけど、比較的南東風に強く、春グレの好ポイントでもある「ばば浜」へ上がった。

P5300300.JPG


ここなら、もしグレが駄目でも真鯛も狙えるだろって安易な魂胆。

・・・が、足下へコマセを撒いてビックリ。

朝は沖から潮が差していたので水温は低目とは思っていたのだが・・・まさかねぇ。
足元には良型のホッケとタナゴとアジが乱舞。
「水温は15度以上」って事前情報があったのだけれども、計ってみると13.8度。5月上旬の水温である。
ちょっと沖へ投げると、今度は良型サヨリ。しかも4ヒロ以上の深棚で食ってくる。
しまいには巨大なボラの群れや、サヨリを追いかけるイナダも現れ、海の中は季節感が全く感じられない混乱状態。

海の中は何月なの?

潮が一瞬変わり、焼飯島方向へ流れた。
これは真鯛の潮なんだけど・・・今日は季節が無い海だからどうよ?
しばらくすると「パシパシパシ」とスプール内のラインが弾かれ・・・おっとっと、アワセ!!
おっし!小さいけど来たかなぁ・・・ありゃ?マジかよ。。。
この潮でもホッケ。
う〜む・・・ほんじゃ、どの潮だと初夏になるんだ??

でも、潮の方向が少し変わり、若干南へ流れ出すと・・・バシッ!!とウキが入り、小さいけど今期の初物。

P5300299.JPG


やはりその辺に居る事は居る。

まだ底潮が冷たく、潮流の変化によって海の中は随分と忙しい事になっているのだろう。
朝からコマセを入れている磯際には、依然としてホッケとタナゴとアジが群れている。
ちょい沖にある根周りで正体不明の青白い魚体が一瞬見えたが、直ぐに棚が下ってしまい確認出来ず。

そして南東風が強まり始めた頃、ようやく多忙の合間を縫って和兄がやって来た。

P5300303.JPG


しかし渡礁とほぼ同時刻に「風」が「爆風」に変わる。突然爆発したかのような風である。
「暴風と共に磯へやって来た男!」・・・映画のシーンとしてはかっこいいけど、今日はそれじゃ困るのだ。
もう片手でロッドの操作なんか出来ず、両手で応援団の「旗持ち」状態。
「お〜し!!きしさん!気合入れて団旗立てろ!!!」って感じ。

コマセが入っているのにも関わらずバッカンは横倒しになるし、クーラーもひっくり返る。
タナゴを釣っただけなのに、パット上からロッドがグンニャリ。
「釣り」を成立させるので精一杯の状態・・・いや、成立すら困難か。

あぁ、完全に場所の選択ミスだ。
漁港周辺にすれば良かった・・・う〜ん、ごめんなさい。

それでも兄の「女弟子」ミ○エさんは休まずに頑張る。恐らくどんな磯師でも諦めてしまう海だろう。
そんな状況でも最後まで竿を出し続けるのは、釣り自体が好きかどうかって事、その一点だけである。

これだよなぁ・・・1番大切というか忘れちゃいけない事は。
そりゃ釣れた方が楽しいけど、決して海からの見返りだけを期待して釣りしている訳じゃない。
よし、こっちも最後まで頑張ろっと。
でも頑張っても駄目な時は、なんぼ頑張っても駄目。それは人生にも言える事。
ま、それでもいいさ。

何となく心の中でダラダラと変な物が引っかかっていたけど、今日でスッキリ。

お〜し!次回からは完全にメジナだ!

P5310308.JPG


家族的には、こっちの方がチヌより喜ばれる(笑)
やっぱ男鹿の魚は最高に美味い。

▲

コメント

投稿 : なか|2008-06-02

ご苦労様ですm(__)m 。この天候の中、海がすきなんですね〜

嵐を呼ぶ男でなく、『暴風と共に来た男』兄には失礼ですがなかなかのネーミングです。突然の風でしたからねあの日は。でもなかなかの釣果のようで良かったですね。

文面を読むとなんだか一息ついているみたい。まだまだこれから、シーズンが始まったばかりですよ。私なんか岸さんの半分も釣りしていないんだから、淋しい事言わないで頑張れ!(^_^)v

でも最近の文面は、なんだか私も現場にいるみたいな気にさせるナイスな描写です。うれしくなってきますよ。益々私も海に行きたいよう〜。毎日男鹿に行っているのに釣りができないのは、苦痛以外の何物でない。(ToT)/~~~

投稿 : バカ旦那|2008-06-02

すんばらしいヘンタイ振り。嬉しくなっちゃいますな〜(笑)。
あれだけの暴風を経験したんですもん。多少はへっちゃらですね?。。
でも今度の水曜日は「爆風禁止」ですのでよろしくお願いします。  ははは・・・。

投稿 : きし|2008-06-03

>なかさん
毎度ありがとうございますm(_ _)m

うん、ちょっと一息ついてますね(^_^;
でもネガティブな一息じゃありませんのでご安心を。
また次回からバンバン行って、なかさんを煽りますので(笑)

>私も現場にいるみたいな気にさせるナイスな描写です

そう言って貰えるのが何よりの励みです。
ありがとうございますm(_ _)m

次回からはグレに向かいますが、団子もそろそろ・・・ムズムズ。
ご期待くだされ(^^)

投稿 : きし|2008-06-03

>若

>すんばらしいヘンタイ振り
なんて、本当は一緒に爆風を経験したかったんだすべぇ〜?(笑)
寒クロ以上だったよ(^_^;
心の中のものもモヤモヤも仕事の事も全て吹っ飛ぶくらいに。
やっぱ海はいいですねぇ〜

明日?
風よりフグが心配だ・・・釣れてこないでね(笑)


投稿 : 海風・兄|2008-06-03

この前は本当にありがとさんでしたm(__)m
何度も言うようですけどホントすっげ〜風だったすよな!
もしかしてきしさんと相性が悪い?かな(笑)
あの日は「風女」もいたしね(爆)
次回は無風ベタ凪であることを願っております☆☆

あ、明日は大会出てるつもりで一人寂しく庄内で竿出してますんで!
ご参加の皆様、頑張ってけれっす!!(^^)v

投稿 : きし|2008-06-03

>兄
確か、初めてご一緒させてもらった時も南東の暴風だった気が(^^;
まぁ、気にせずに次回もよろしくお願いいたします。
あれ以上は吹かないでしょ(笑)

そういえば、彼女が行く時も天気が悪いとは聞いてましたが・・・そうだったのか(笑)

庄内、頑張ってきてくださいm(_ _)m
こっちの海からエール送ってます。

天気は良さそうですね(^^)

投稿 : 風女♡|2008-06-04

先日はありがとうございました!風女(荒れともいう)です。でもでも最近はずっと晴女だったんですよ!んだどもこの前はさすがに参ったったすな(T_T)きっし〜にせっかくいい場所取っておいてもらい、多忙を極める我が師匠にも同行してもらい、前回のリベンジなるかっっっ!といったところだったのに・・・。でもきっし〜と初カラミで収穫アリアリでした♡まぁ海にいるだけでテンション↑↑なんですけどね(*^_^*)お世話になりました。立派な磯女になれるよう頑張るのでまた機会がありましたらよろしくネ(^v^)

投稿 : きし|2008-06-05

おぉ、風女さん(笑)
こちらこそ、先日はありがとうございましたm(_ _)m

>海にいるだけでテンション↑↑
本当に好きなんですね。
その情熱を持ち続ける事が大切な「才能」
これからも海を楽しみながら頑張ってください(^^)

また機会があれば兄と3人で行きましょ。
出来れば風の無い日に(笑)

ありがとうございました。

投稿 : 高兄|2008-06-06

昨日はお疲れです

機会があれば俺も・・・4人で・・・!

次のグレの時はお手伝いしますんでお申し付け下さい。
打倒若!

投稿 : きし|2008-06-06

>高兄さん

お疲れ様でしたm(_ _)m
厳しい中でも赤・黒と魚を出して頂いて助かりました(笑)
お蔭さんで、閉会式もたいした盛り上がりました♪

そういえば、海には一緒に行きますが、並んで釣った事ありませんでしたね。
近いうちにお願いします。

とりあえず、再来週のGでも頑張りましょ!

ありがとうございました!

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きし

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幼き頃の投げ釣りに始まり、途中空白期間を経て20代後半から本格的に海釣りを再開する。
黒鯛、メジナ、真鯛を求めて通年海へ通う。年間釣行日数60日

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船川港(紀州釣り)

・紀州釣りクラブFreedom East所属
・マルキューフィールドテスター
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