2008
04/20

収穫

釣行記 / comment : 10 / trackback : 0

今週も土曜の予報は悪く、前日は何の予定も立てずに布団に入った。
まぁ、そろそろ女房が暴発しそうな雰囲気もあったからね。

「行くの？」
「いや・・・天気良かったら行くかもしれないけど、昼には帰るね」
「・・・あっそ。ホッケは釣ってこないでね」

目覚ましも掛けなかったのだが、4時半に目が覚めて外へ出る。
薄っすらと明るくなる東の空。珍しく良い方向へ予報は外れそうだ。
こそこそと家を出て、海風へ向かった。その頃には太陽も顔を出し、今日の好天を告げている。
ただ・・・風は北東13ｍ。

今日もためになる「和兄講座」を30分ほど聞き、風が落ちるのを待ったが・・・更に風は強まる。

「はぁ〜あ、今日は帰ろうかな。中堤もマリーナも厳しいすべな」
「んだなぁ・・・きしさん、鵜ノ崎いったごどある？」
「ん？ないっす」
「あっこだば何とか竿出せるし、可能性だばあるな・・・」
空撮でポイントを詳しく図解入りで教えてもらう。
「いま、さっき店さいだ、青○君行ってるがら一緒にいってみればいい」

和兄の「庭」であり、激浅ながらも毎年のように50ｃｍオーバーが出る噂のエリア。
興味深々。急激に頭の中がワクワクし始め、半日分のコマセを抱えて店を出た。

高校前坂の桜吹雪浴びながら車を走らせる。いつの間にか桜前線は男鹿まで到達していた。

駐車スペースに着くと、先ほどまで店にいた「青○君」を発見。兄から連絡を受け、準備して僕の到着を待っていてくれたらしい。

「あぁ、すみません。今日は宜しくお願いします」
「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします」

最近はこうして毎週の様に、店の若いお客さんとどんどん知り合っていく。
それにしても皆さん気持ちが良くて、いい若者ばかりだ。財産だね。

鵜ノ崎は僕にとって初めての場所。このエリアでは青○君が先輩である。
ウェーダーを履き、ポイントの説明を受けながら釣座へ到着。

ほぉ・・・これが噂に聞く「和久Ａ」か。
兄から伺った通り、あちこちに根が点在し、思いっきり自分好みのポイント。
景色も申し分なし！
「こりゃ楽しそうな場所だ」既にこの場所のファンになってしまった。
男鹿では殆どの場所で竿を出しているため、数少ない初めての場所。
「よぉ〜し」
鼻息も荒めにコマセを作る。
まずはちょっと広範囲にゆっくりコマセを入れ、潮流、根などを確認しながら徐々にポイントを定めていく。
そしてゆっくり仕掛けを作り、釣り開始。

一昨日の情報では底潮が冷たく反応が一定しないとの事だったが、開始30分も経たないうちにオキアミは毎投取られるようになった。
僅かなアタリに、仕掛けを針気味にして合わせると、15ｃｍ程度のメバルやタナゴが釣れる。
思ったより活性は高そうだ。
ただ、風は更に強まり風速を確認すると「北東19ｍ」
立っているだけでも時折背中を押されるようにつんのめる程の風。
この時期は僅かな事でも海の中が大きく変わることが多いのだが、海の中は依然として賑やか。
また、浅いからこそ反応が鮮明で分かり易い。
餌が残ると、程なくして35ｃｍ程度のアイナメが釣れたりする。
雰囲気が出てきたなぁ・・・。

そして迎えた9時ジャスト。

オキアミが残った。

・・・ここから先は、悔しいというか恥ずかしいというか・・・効果音＋αでご想像下さい。

モゾッ（ウキが僅かにしもる）

ん？（ちょっと止めて張ってみる）

ギュイーン♪

お？きた！とりゃ！

ギュイーン！キーーーーン！（道糸が風で鳴っている音）

おっおっ！でかい！！

ジリジリジリ（ドラグが出る音）※久しぶりだったので少しだけドラグが緩んでいた。

うわっ！いかん！！（ドラグをがっちり締める）

ギュォー

おわっ、とっとっ、あっ

グィーン、ギュォーギュォーズルズルズル・・・

おぉぉっ！

ズリズリズリ・・・パシーン！

あぁぁぁっ！

・・・・

以上。ご想像いただけましたでしょうか？(^_^;

沖に大きい根があるんだけどね。そこへ突っ込まれた。
まぁ、原因は単純で、1発目の竿を倒す方向が反対。
あまりも久しぶりで・・・ちょっと泡食っちゃった。なにせ正月以来だし。

おぉぉ・・・それにしてもデカかった。
ハリスを結び直す手が久しぶりにワナワナと震えていた・・・あぁ、気持ちいい・・・って、やっぱりＭだな。

深呼吸して再開するも、その後は常に小タナゴが遊んでくれただけだった。

コマセも切れて11時すぎに納竿とする。悔しいけど、充実した半日だった。

店へ戻ると
「いやぁ〜危なかった危なかった（笑）」
「きしさんにやられる所だった（笑）」
「鵜ノ崎を甘くみだったなぁ（笑）」
同エリアを得意とする仲間が多いらしく、いつものように冷やかされる。

でも時間も少なかったけど楽しかったな。
風が落ちたときや、荒れ後の状況を想像しただけでもワクワクする。

通ってみよぉ〜っと。

楽しみが１つ増えたな。
じゅんちゃん、Ｄボーイ君、友ちゃん、夏○君よろしくねぇ（笑）