2008
03/31

ここからが・・・

釣行記 / comment : 0 / trackback : 0

3月半ばに己のスイッチが入ったものの、今度は“己の予定”が付かなくなった。
ようやく都合な付きそうな3月最後の週末だったが、今度は天気がそれを遮る・・・雪の予報。
これが2月だったら何の問題もない。「雪?ふっ・・・そうか」って感じなんだけどね。
やはり長い冬を我慢?したのだから、できれば全身で春を感じながら釣りしたい。
それに防寒着は既にクリーニング行きである。

散々迷ったが、女房に「せっかくクリーニング出にしたし」等と訳の分からぬ言い訳をして、急遽海へ向かうことにした。

「物分かりがいい奥さんだねぇ」
「うちだったら絶対に無理」

などとよく言われるが、単にそれだけでは無理である。
やはりそれも釣りと同じで、普段の努力の積み重ねが大切であり、ネオン街との両立は無理なのである。

あぁ…懐かしき愛しの川反。

海風に寄って兄と雑談。
早朝の海風はいい。
なにせ「兄」を独り占めだから、毎回興味深い話を聞く事が出来る・・・時には脱線もするけど。
前日は美女同伴でホッケを釣っていたらしい。相変わらず・・・いいなぁ。

今日も沢山の事を学び、戸賀へ向かう。
漁港到着は7時半を過ぎていた。
車は5台ほど。あたりに人影はなし・・・突然遠くから雄たけびが「おぉぉ!○△□ε!!」
おぉ、びっくりした。
船宿の窓から江畑船長が「ごるぁぁぁ!」と、何やら叫んでいる。
なんだべ・・・まぁ、今来るだろう。

暖かい日差しを受けながら、しばし漁港で春を満喫する。いいなぁ・・・春の平日は。

10分ほどして船長が現れ、船に乗り込む。
「そろそろいい感じになってきたど。今日もカモメさ何人が行ってら。さぁ、きしさん!なんとす!」
やはりカモメ周辺に行きたかったが、今日は携帯圏内で釣りをしなければならない。

仕事上、携帯が繋がらないってのには問題がある・・・らしい。
別に問題はないと思うんだけどね。

「何かあったときの連絡先」
昔は「連絡がつかない」で済んでいたが、現在は違うらしい。
客先に対しても「連絡がつかない」って事は、失礼にあたる?らしいのだ。
現代は何でもスピーディー。何事も「待つ」と言う事が少なくなった。
なので「あぁ、休みなら明日また電話するか」には、なかなかならなくなってきた。
便利になればなったで、別の処に弊害が生まれる。

確かに便利だけど
吹雪の夜に家を抜出して、公衆電話で長電話・・・なんてのも青春だった。
今の子なんて、布団の中から「ピッピピッ」とメールで、簡単に顔も見ないで相手に気持ちを伝える事ができる。

真冬の指に10円玉が張り付きそうな寒さの中、好きな子の家へ電話をして・・・

「もっ、もっ、もしもし、きっ、きしと申しますが○○子さんは・・」
「・・・ガチャン!!プーップーッ」
「・・・くぅ、また親父か」

今の時代で考えると危険だが(笑)昔はこうして親父が電話に出ない時まで、何度も電話を掛けた。
もしくは靴箱へ、きったねぇ字で一生懸命書いた手紙を入れる。
入れる場所を間違えて偉い目に遭ったこともある。
こうして苦労を重ねて結ばれた恋愛は、そう簡単に壊れるはずは無いと信じていたが、意外とそうでもなく何度も何度もいとも簡単に壊れた。

いや、・・・元へ。

戸賀湾入口に並列するテトラ帯、通称「赤灯」へ渡った。

aka.JPG


ここも例年は春の早いうちに釣果が見られる場所として有名だが、最近釣れたって話はトンと聞かない。
外洋向きのテトラへ着けてもらった。潮色良し・・・水温は9度半ば。

akasuion.JPG

念のため内向きも見たが、ここ数日の凪で底までスケスケ状態。
外向きに釣り座を構える事にした。もちろん、初めての釣り場である。

まずはテトラからあまり離さず、2.5〜3ヒロ程度で足下から仕掛けとコマセを入れる。
コマセはゆっくりと沖へ出て、竿2本先くらいから右へ流れていた。

akatsuriza.JPG

いいなぁ・・・これ。

そのまま張りを与えながら流し・・・弱めて少々サスペンドさせると、スゥ〜っといい感じに浮きが入る。
おっ・・・いいぞ、おし!今シーズン最初のアワセを食らえ!!

って思った訳では無いけど、恥ずかしいくらいの大あわせ。
気持ちが高揚していたせいもあり、小メバルが青空へすっ飛んでいった・・・あぁ、すまんすまん。
メバルは気絶していた。

いかんいかん・・・シロウト丸出しだ。

気を取り直してというか、にやにやしながら仕掛けを入れる。

続けて同じポイントでジワジワと・・・アワセ。ぷちっ!

またもや小メバルだが、小気味良い春の魚の引きを味わう。

あぁ、楽しいなぁ。と思ったのもつかの間。
開始30分もすると、潮が早まり沖から差してくるようになった。
同時に大量の「切れ藻」とゴミが足下を占領する。

gomi.JPG

もう少しテトラからハケでも出ていれば何とかなるのだが・・・

その後も同じ状態が続き、回収の度に藻が仕掛けに絡み・・・自分の足元には外した大量の藻。

流石に嫌気が差し、反対の内向きへ移動するもこちらはやはり生命反応なし。

汗をかきながら元の場所へ戻る。そういや、海で汗をかくのも久しぶりだな。
外向きの状況は変わらず・・・まぁ、我慢するか。

午後から潮が左へ流れ始めると、際に少しだけスペースが生まれた。
仕掛けへ少々過負荷気味にガン玉を打ち、僅かなハケに載せ、手前から潜らせて藻の下を流す。
これを何度か繰り返していると・・・ガツン!!とホッケが反応を始めた。

どうやらこの潮はまだ冬を引きずっていたみたいだ。

hokke.JPG

結局竿をたたむまで状況の変化は見られず、ひたすらホッケと藻と格闘していた1日。
せめて「切れ藻」がなければもう少しやりようもあるんだけど・・・
ちょっと選択ミスだったかな。まぁ、でもこんなもんだな。

この調子でいけば、来週以降に10度を越える場所も出てくるだろう。

いよいよ始まるな・・・って、このセリフをあと数回は言ってそうな気がする。

毎年ここからが本当に長いんだよなぁ(笑)

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海日記

プロフィール

きし

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幼き頃の投げ釣りに始まり、途中空白期間を経て20代後半から本格的に海釣りを再開する。
黒鯛、メジナ、真鯛を求めて通年海へ通う。年間釣行日数60日

ホームグラウンド
男鹿半島加茂沖磯(フカセ)
船川港(紀州釣り)

・紀州釣りクラブFreedom East所属
・マルキューフィールドテスター
・東レフィールドスタッフ

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