アオリイカ星人 伊藤弘基の「ノッポの目線」

2007
8. 4

ツナ捕りへ

今年も熱い夏がやってきました。
確かに毎日暑いのですがその「暑い」じゃなくて違う意味で「熱い」です。


何が熱いのかといいますとクロマグロのキャスティングゲームのシーズン到来だからです。

普通の人に「マグロを釣りに行ってくる」と言うと
ほとんどの人が松形弘樹のような世界や大間の1本釣りを想像してしまいますが違います。
船からルアーをキャスティングしてクロマグロを狙うのです。
ちょうどシイラやブリ、ワラサを船からルアーで狙うような感覚です
(タックルはそれよりヘビーなタックルになりますが)
各地の先駆者の方々の努力と熱い情熱のおかげで
釣り方やタックルがだいぶ確立されてきた釣りとなりました。

そんなわけで熱いシーズンになったわけですが
私がホームとしている能代港からの遊漁船では7月20日ころから絶好調で
仲間たちは
「20キロ弱7ヒット4ゲット」
「乗船者全員20キロ弱ゲット」
「45キロ捕りました」
などと景気の良いことばかり連絡してきます。

私はといいますと都合がつかずなかなか行けないでいました。


やっと先日、仲間と予定を合わせ出船することが出来ました。

朝、いつもお世話になっている晴海丸に仲間と乗り込み、能代港を出航。

まずは最近調子の良いテリ場というエリアに向かいます。
テリ場に到着しマグロの跳ねやナブラを探します。
しかしやや風が強く、白波が立っているので探し難い状況です。
それでも目を凝らして探していると数羽の鳥が旋回しているところがあります。
そこを注意して見ていると3発ほど水柱があがります。
マグロが水面近くのベイトを捕食している水柱です。
これを見ると自分の狩猟本能が騒ぎます。
しかしその後ナブラになることもなくマグロの気配もなくなり
船長と相談し久六島へと向かいます。

久六島の海域に到着すると相変わらず白波が立っていてマグロを探しにくいのですが
鳥が比較的飛んでおり、良い感じです。

マグロを探していると鳥が騒がしいエリアがあります。
その鳥たちを追いかけているとマグロが跳ねだします。

キャストするのですが、なかなかマグロたちがまとまらないために
ルアーに食ってこないですぐに沈んでしまいます。

それでもあきらめずにマグロの群れを追いかけていると
チャンス到来、マグロがまとまりナブラになります。
船長が風上側に船を回してくれますが、移動スピードが速く
なかなかナブラの核心部にルアーが届きません。
ナブラは船と一定の距離を保ったまま移動していきます。

しかし同船のY氏がナブラから外れたところで捕食していたマグロを
船の近くまで追わせて食わせました。
ところが追いアワセを入れたところでフックアウト。
やがて追っていたマグロたちも沈んでしまいチャンスをものに出来ませんでした。

その後何回かチョボチョボッとしたナブラは何回かありますが
なかなかまとまったナブラになりません。

しかし11時半ころチャンスは突然訪れました。
鳥の群れを追いかけていると突然ナブラになります。
ナブラに船を近づけますがまたしても移動スピードが速く核心部に届きません。

同じナブラを狙っていた八竜丸では上手く食わせたようでヒットしています。
こちらもナブラを追いかけていくと核心部から外れたところで
小さい捕食スポットがあり、私はそこから泳いでいく魚に狙いを絞り移動に合わせてキャスト。
見事に移動していく魚の前にナイスキャストが決まりリトリーブするとヒット。
アワセを数発入れ、スプールからラインが勢いよく出て行きます。
この瞬間がマグロ釣りの醍醐味で、私はアドレナリン全開です。
しかしなぜかヒットした魚がジャンプします。
「????????」
「なぜかヒットしたマグロがジャンプするの?」と思っていると
連続でジャンプします。
そこでかかった魚がシイラであることに気づきます。
決定的なチャンスにシイラがかかってしまい、
同船者に「すいません」と謝ります。
私がシイラとやり取りしているとナブラは沈んでしまっているようで
Y氏がランディングに来てくれます。
メーター20くらいのシイラなのですがマグロ狙いのためあくまで外道です。
しかもランディングの際、ネットにフックが絡んでしまいオートリリースです。

その後ナブラが出るのを待っていますが気配が無くなってしまいます。

気配がないまま終了時間寸前、船のそばをシイラが泳いでいます。
ぱっと見た目メーター30はありそうなシイラです。
「最後にあのシイラでも狙おう」と思いキャスト。
数投で見事にヒット。
確かにデカイシイラですが、マグロタックルのため余裕を持ってファイトし
船べりまで寄せてくるとメーター30どころではなくメーター50ぐらいはありそうです。
それを見た船長もギャフを持ってランディング体制にはいていたY氏も
「デカイ」と驚いています。
上手く水面近くまで浮かせたところでY氏がギャフを打ってくれました。
しかし魚が暴れギャフから海へ落ちてしまいます。
しかしフックが外れていないのでまた強引に寄せているとフックアウト。
デカイシイラだけに残念です。

ここでタイムアップです。
2度ほどチャンスのナブラがあっただけに残念です。
しかしナブラがあってもなかなか釣れないのがマグロで
そのためにさらに熱くなるのがマグロです。

ちなみに八竜丸でヒットしたマグロは無事キャッチしたようで50キロあったそうです。
あのワンチャンスで上手く食わせた方おめでとうございます。


魚をキャッチしていないため写真はなしです。
おまけにナブラの写真を撮ろうと思っていましたがナブラを前にすると
それどころでないためナブラの写真もありません。

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コメント

2011.01.11 Yjypwtrq さん..

perfect design thanks Pornhub 362

2007.09.08 のっぽ さん..

>Satouさん
ようこそいらっしゃいました。
私もあんなところでお会いするとは思いませんでした。
お怪我のほうは大丈夫でしょうか?
こちらこそ男鹿で目撃した際にはお声を掛けてください。
そしてまたご一緒にシャクちゃいましょう。

2007.09.06 T.Satou さん..

こんばんは、初めての書き込みですよろしくお願いします。
先日は思いがけない所でお会いできて嬉しかったです。
数年前にイカ釣りレッスンをしていただきその節はお世話になりました。
今も、ご活躍をあちこちで拝見させていただいております。
もうすぐ男鹿もイカが楽しめそうですね!
今年は怪我で磯を歩く事は出来ませんが、防波堤などで見かけましたら
声を掛けてください。
では、今後の活躍も期待しております。

2007.08.09 のっぽ さん..

>smokerさん
ギャフ押し名人誕生も時間の問題のようですね
それでは今度脚の足りないやつでその名人芸を見させてください。

2007.08.09 smoker さん..

相変わらずイロイロやってますね!
ギャフ打ちなら、ワタシにオマカセあれ^^
最近、密かにギャフで押す練習してますから、手っ取り早くリリースできますよ。

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Profile

伊藤弘基(いとう こうき)

岩手県出身。エギングとメバリング、時々マグロにハマる身長2m弱(笑)の二児のパパ。

エコギア プロスタッフ
メガネの平川 フィールドテスター